電子ブロック工房 IC・トランジスタで出来たコンピューターを設計・製作するためのブログ

KM-Z80は、Sharpが1978年に製造・販売したMZ-80Kと互換性のある、ワンボードマイコンです。以下の特徴があります。

CPUにZ80を使用。2 Mhzのクロック周波数で作動。
RAMとして、24 Kbytesを利用可能。
仮想ROMに、1 Kbytesのモニタープログラムを内蔵。
PS/2キーボードを使用。
４０文字×２５行の、キャラクターディスプレイ。
NTSCビデオ信号を介して、テレビモニターにキャラクターを表示。
カセットテープもしくは、PCのWAVファイルとして、プログラムを呼び出し・保存が可能。

ブレッドボード上に作成した試作品は、下のとおりです。


回路の詳細についての説明は、「回路図編」をご覧ください。ZIPアーカイブの中のPDFファイルを参照してください。また、ブレッドボードではなくユニバーサル基板での製作記事もあります。

起動すると、こんな感じになります。


プログラムの読み込みは、カセットテープインターフェースを介して行います。大きなものでも、１－２分で完了します。


ゲームを起動した状態


説明の動画を用意しました。


Zilog社のZ80 CPU以外に、Microchip社のPIC microcontrollerと、Altera社のCPLDを用いています。Microchip社のPIC書き込み機であるPICkit2もしくはPICkit3さえあれば、作成できる構成になっています（Altera社のCPLDへの書き込み機能を有しています）。

回路図と、PIC/CPLDのプログラム一式は、ここからダウンロードできます（ver 1.1）。
回路図と、PIC/CPLDのプログラム一式は、ここからダウンロードできます（ver 1.0）。

著作権については、ダウンロードファイルの中で説明していますが、基本的にLGPL(ver 2.0)です。ただし、cgromと、monitor-romに関する部分は、それぞれ、Takeshi Maruyamaさんと武蔵野マイコンクラブが著作権を所有していますので、ご注意ください。

120528 追記
　バージョンを1.1に上げました。一部（I/O周り）、回路が修正されています。