たわいも無いことの、書き綴り

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恐怖のLujo virus [General]

2009年5月30日

南アフリカで、新規の出血熱ウィルスが発見された模様。

CBCNEWS.ca: Researchers identify new deadly virus in Africa

A deadly newly identified virus that causes bleeding like Ebola has killed four of the five people it has infected, researchers say.

The Lujo virus infected five people in Zambia and South Africa last September and October, Dr. Ian Lipkin, an epidemiologist at Columbia University in New York and his colleagues reported Friday in the online journal .

"The course of disease in cases 1 through 4 was fatal; case 5 received ribavirin [antiviral] treatment and recovered," the study's authors wrote.


このウイルスは、ラッサ熱と同様、アレナウィルスの一種らしい。致死率数%のラッサ熱よりさらに致死性が高い。ただ、エボラと同様、感染力はあまり高くないようだ。

やはり、熱帯地域には多種多様な生き物・ウィルスがいる。

論文はこちら:PubMed
PLoS Pathogenのwebページに行けば、本文もダウンロードできるので、論文を読みたい人はそちらからどうぞ。

新型インフルエンザ対策で今すべきこと [General]

2009年5月25日

今回の新型インフルエンザに関して、非常に良くまとめられていると思う記事を見つけたので、メモ。

WHOアドバイザーが語る新型インフルエンザ対策で今すべきこと - ライフ - 日経トレンディネット

偶然と必然 [General]

2009年5月19日

役者の伊藤四郎氏が、NHKのある番組で面白いことを言った。

彼は、ドラマ『おしん』で、おしんの父役であった。おしんが世界的に流行した後から、海外旅行でパスポートチェックを行うさい、しばしば入国係官から怪訝な目で見られるようになったそうだ。

このことがらを、伊藤四郎氏の側から見た場合と入国係官の側から見た場合との2つに分けて対比して考えると、非常に面白いと思った。

伊藤四郎氏の側から見れば、この経験は必然的な事柄であり、しばしば起こる。一方、入国係官の側から見れば、それは一生の間に一度あるかないかの偶然の出来事であり、目の前の人物がおしんの父に似ていると思っても、よもやその本人とは思わないだろう。

偶然の出来事に必然性を感じてしまったり、逆に必然的な事に偶然性を感じてしまったりすることがある。サイエンスの世界では、その判断が難しい場合が多々あるようだ。気を付けねばなるまい。

Swine flu 同定のためのRT-PCR [General]

2009年5月10日

WHOの次のページに、CDCが公表している同定キットの詳細が挙げられている。

http://www.who.int/csr/resources/publications/swineflu/realtimeptpcr/en/index.html

どうやら、調べる遺伝子は4つ。M, NP, HA, PB2。Mは、とにかくインフルエンザかどうかを調べるのに使うらしい。NPとHAを調べる事で、Swine fluかどうかを見ている。PB2は、毒性が強いか弱いかを調べるためのもの。

ミツバチ謎の大量死 [General]

2009年4月11日

去年辺りから、ここアメリカ西海岸でミツバチの大量死が観察されるとのニュースを聞いていたが、なんだろうなと思っていた。どうやら、寄生虫らしい。

asahi.com: ミツバチ謎の大量死 メロンやサクランボの授粉ピンチ
Wikipedia: Nosema apis
動衛研:家畜の監視伝染病 -97 ノゼマ病(nosemosis of bees)

やはり、効率が良いからと、一部の種や株だけを大量に増殖させて世界のあちこちで利用するというのは良くないようだ。家畜にも多様性が必要だということだろう。

以前は、家畜のクローン技術は効率の良い株を大量に得るのに良い技法かなと思っていたけれど、最近は、こういった家畜のクローン化は特定の疫病に脆弱で危険だと思い始めている。

抗エボラワクチンが効いたのか? [General]

2009年3月27日

FOXNews.com - Experimental Ebola Vaccine Used on Human - Infectious Diseaseより、
A scientist accidentally pricks her finger with a needle used to inject the deadly Ebola virus into lab mice.

(略)

Within 24 hours, an experimental vaccine ― never before tried on humans ― was on its way to Germany from a lab in Canada.

Within 40 hours, the at-risk scientist was injected with the vaccine.

So far, so good. If the woman is still healthy on April 2, she can consider herself safe.


怖いニュースなのか、喜べるニュースなのか…。



朝青龍への引退勧告は愚作 [General]

2008年11月24日

また、横綱審議委員達があれこれ言ってる

強い朝青龍を5年も見てきたので、横綱なるものへの期待感というか『横綱とはこうあるべき』という理想像みたいなものが、膨らみすぎていないか?

7回の休場の後引退した武蔵丸、負け越しの場所を挟んで6回の休場の後引退した若乃花、7回連続の休場の後12勝3敗の成績を残したものの、その2場所後に引退した貴乃花、4場所連続の休場で万全を期すも、後は12勝3敗が最高だった大乃国、4場所連続休場の後引退した北勝海、10勝5敗の場所を挟んで7回の休場の後に引退した隆の里(いずれも休場は、途中休場を含む)。

これらの横綱たちを見ると、途中休場の後の全休で、その後少しばかり成績が振るわなかったからといって引退勧告をだすというものの考え方がいかに愚かであるかが、分かる。元気な相撲で戻ってきて欲しいという考え方にならないものか。

自分達の選んだ横綱が問題ばかり起こす存在と本当に考えているのなら、選んでしまった責任を取って、辞任をしたらどうだろうか?少なくとも、彼が横綱に昇進した時に委員を務めていた人たちは。
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