IC・トランジスタで出来たコンピューターを設計・製作するためのブログ

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MachiKaniaでクラスを使う [MachiKania]

2019年4月5日

MachiKania ver 1.2に於いて、使用しているBASICコンパイラーがオブジェクト指向に対応しました。MachiKaniaではこれまで、黎明期のパソコンで使われた行番号形式のBASICから、構造化プログラミングに対応したBASICまでを扱ってきました。これらのプログラミング形式に加えて、今後はオブジェクト指向プログラミングが出来るようになります。

さて、MachiKaniaのユーザーの皆様の中には、オブジェクト指向プログラミングに対してなじみが無いという方もいらっしゃると思います。この記事では、オブジェクト指向プログラミングとは何かに付いては置いておいて、この新しい機能を使うとMachiKaniaがどんな風に便利になるのかについて、紹介したいと思います。オブジェクト指向プログラミングになじみが深い方々も、MachiKania BASICではそれをどの様に扱うのか、参考にして頂けたらと思います。

MachiKaniaで採用しているオブジェクト指向プログラミングは、クラスベースと呼ばれるものです。従って、この新しい機能を使うには、クラスをどの様に使うかという理解が必要です。ここで、オブジェクト指向プログラミングになじみのない方は、「クラスをどの様に使うか」と言われてもと思うかも知れませんが、とにかく「クラス」なる物があって、それをどう使うのかが大事だということだけ理解しておいて下さい。

MachiKania BASIC 高速化テクニックあれこれ [MachiKania]

2019年3月27日

MachiKania BASICは、インタープリターではなくコンパイラーです。なので、かなり高速に動作します。しかしながら、もっと速くコードの実行を行ないたいという場面もあるかも知れません。この記事では、開発者だから分かるBASICコード高速実行のテクニックについて、幾つかを紹介します。

MachiKania BASICのオブジェクト指向化について [MachiKania]

2019年3月25日

MachiKania ver 1.2以降では、BASICでのコーディングに於いて、オブジェクト指向プログラミングが行えるようになった。ここでは、その実装方法について、メモを残しておきたい。

MachiKania BASICでは、クラスベースのオブジェクト指向プログラミングを採用している。その文法などについては、ダウンロードファイルの「class.txt」ファイルを参照して頂きたい。

あのCMのメロディー [MachiKania]

2018年5月26日

関西電気保安協会のメロディーを、MachiKaniaで。Type Z, Type N, 及び KM-BASIC webで再生及びひらがな表示が出来ます。

2018-05-26-canvas.png

print
music "GGEDDGEDGGAGAzA"

USEPCG
PCG 0x80,0x2020f42a,0x4a48b000
PCG 0x81,0x10102020,0x50528c00
PCG 0x82,0x08087e04,0x24403c00
PCG 0x83,0x00888482,0x82502000
PCG 0x84,0x0000807e,0x00000000
PCG 0x85,0x0e740a10,0x10080600
PCG 0x86,0x107c087e,0x24403c00
PCG 0x87,0x80be88be,0x88bcba00
PCG 0x88,0x207c203c,0x6ab26400
PCG 0x89,0x0008080c,0x38483400

gosub JPN
for j=1 to 14
  gosub wm
  gosub JPN
next
label waitk
if inkey()=0 then waitk
end

DATA 0x8180,0,0,0x82,0,0x83,0,0x84,0
DATA 0x85,0,0x81,0,0x86,0
DATA 0x87,0,0x84,0,0x88,0,0x81,0
DATA 0x8986,0,0x84,0,0x8380,0

label JPN
d=read()
if d=0 then return
label JPN2
  print chr$(d % 256);:d=d/256
if 0<d then JPN2
goto JPN

label wm
i=music()
label waitm2
wait 1
if i=music() then waitm2
return

ハンダゴテを買い換え [一般的なこと]

2017年5月20日

ハンダゴテが壊れたので、買い換えることになった。壊れたハンダゴテは、3年半前に買った物。新たに買ったのはHAKKOのFX600というタイプ。amazon.comで見つけた、日本製のハンダゴテ。
2017-05-20-1.jpg

PIC32MXで、USBメモリーを扱う [PIC]

2017年4月1日

ちょっと訳あって、マイコンからUSBメモリーへのアクセスの方法を探っている。この手のことをする場合、最近はほとんどMicrochip社のPIC32MXを使っているので、今回もこれでどうやるのかを探ってみた。

回路は、以下の通り。なお、パスコンはすべて0.1 μFで。
2017-04-01-schematic.png

MachiKaniaでI2C接続 技術編 [MachiKania]

2017年3月12日

MachiKaniaでI2C接続」の技術的なことに関するメモ。なお、この記事はver 0.5に基づいて記述されている。

I2C接続のBASICコードのSVNレポジトリーは、こちら。
https://osdn.net/users/kmorimatsu/pf/kmbasic/scm/tree/head/applications/trunk/i2c/

主に、I2Cnauplia.txtで記述しているコードについて、解説したい。以下の図の黒字で記述された部分は、I2C仕様書からの引用である。

2017-03-04-I2C.png
このシグナルを、BASICコードでどの様にして扱っているかについて(赤字での記述)、述べる。

MachiKaniaでI2C接続 紹介編 [MachiKania]

2017年3月4日

MachiKania type N 及び type Zで使える、I2C接続のためのBASICコードを作成しました。実行中の動画は、次のリンク先で見ることが出来ます。
https://twitter.com/kats_me/status/802376453098590209(MachiKaniaのディスプレイ上の表示が、若干異なる可能性があります。)

I2C接続のためのテストには、Microchip社のMCP23017を使用しました。これは、汎用のI/Oポートを持ったICで、I2C接続で用いることが出来ます。回路図は、以下の通りです(2017-03-12、変更)。
2017-03-12-s1.png
MachiKaniaへの接続は、PIC32MXのRB7及びRB10を用います。それぞれ、16番及び21番ピンで、down/upボタンに接続されています。MCP23017の使用方法については、Microchipの説明書(PDFファイル)を参照して下さい。

MachiKania type Zで使われている多次元配列の実装について [MachiKania]

2016年10月23日

MachiKania type Zでは、多次元配列をサポートしている。そのアルゴリズム及び実装方法についてのメモ。

MachiKaniaで和音出力(ちょっと失敗編) [MachiKania]

2016年6月5日

PIC32MXは、コンパレーター用のD/Aコンバーターを内蔵している。以前、NTSCビデオシグナルの作成用に使えないかと色々調べた時、データーシートにsetting timeが10 μseconds(100 kHz)とあるのを見て、MHz単位でのシグナル変化が要求されるビデオシグナルには使えないことを知り、諦めた。

他方、100 kHzのsetting timeは、音声出力には十分の筈である。CDのサンプリングレートである44.1 kHzを、超えている。この機能を用いて、PIC32MX / MachiKaniaで音声出力が出来ないか、調べてみた。

CVrefoutは、28ピンのPIC32MXでは、25番ピン(RB14)に出力できる。MachiKaniaでは"Fire"ボタンの入力に用いられているものの、テスト目的であれば、ボタンを押さなければ出力にも使えるはずである。ここから、トランジスターのベースにつなぎ、エミッターフォロワーにして、スピーカー(もしくは、TVの音声入力)につないでみた。

2016-06-05-IMG_1337.png
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